スギ花粉症の治療法、舌下免疫療法とは?新薬シダトレンとは?
スポンサードリンク
花粉症を発症すると代表的な症状としてくしゃみや鼻水、鼻づまり、目の痒みなどでしょうか。これが長期間つづくとつらいものです。
花粉症は日本でも日本人の4人に一人くらいの人がかかっているとの報告もあり、さらに増加傾向とあるといことです。
そのほとんどがスギ花粉によるものだと言われています。
花粉症が発症すれば、上記の症状により集中力の低下、イライラ、寝不足などが起こり、よって仕事や学習への影響は計り知れないものがあります。
花粉症のほとんどを占めるスギ花粉症が知られるようになって久しいですが、原因として一説では1960年ごろの大規模なスギ植林の影響というものがあります。
この1960年ごろはは戦後の様相も一段落して、住宅建設などでの木材の需要増加による木材不足でそれを補うため、大規模なスギ植林を行った結果、大量のスギ花粉が日本中に飛散するようになり、さらに産業の発展により、道路のアスファルト化やコンクリート建設によってスギ花粉の土地などへの吸収率も減り、行き場所がなくなった結果、慢性的にスギ花粉が大量に飛散することになったのが原因だといわれています。
高度経済成長が生んだ影とも言えます。
さて、その治療方法ですが、まだ確定的な根治する治療法が見つかっていません。
しかし、いろんな研究の結果、根治まではいかないまでも、症状を緩和する程度までのさまざまな治療方法が見つかっています。
その1つが舌下免疫療法です。
この治療法は舌下に液を垂らして行う治療法です。
テレビやメディアなど取り上げていますので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この治療法は以前からあるにはあったのですが、これまで保険適応ではなく、よって高額の治療法ということであまり広まっていませんでした。しかし去る2014年5月がやっと保険適応となり3割負担での治療が可能となりました。
この舌下免疫治療法は、これまで花粉症治療で代表的に行われている皮下にアレルゲン(花粉症の原因物質)を投与する、つまり皮下へ注射をすることによって行われていたものを、舌下への投与で行うというものです。
舌下に少量のアレルゲンを投与することによって免疫力を高めて症状を徐々に緩和させていこうという治療法なのです。
舌下で行なうとどんな利点があるかというと、定期的に行なうものだけに
●注射では身体的に負担が大きかったものが、舌下に投与すればその負担が軽減されること。
●治療方法が比較的簡易なので自宅でも出来るということ。
さらに、 その舌下免疫治療法は、舌下に投与される新薬が2104年10月から保険適用が開始されました。
鳥居薬品という会社が製造販売していシダトレンという薬です。
シダトレンはスギ花粉を原料としていて、治療に際して少量づつ舌下に垂らして、その後数分後に飲み込むというものです。
これまでの皮下免疫治療法に代わってこの舌下免疫治療法がとってかわる日も近いかもしれません。
この舌下免疫治療法によって、なかには根治された方や改善した方もいらっしゃるとのことですから、もし、あなたがスギ花粉症で悩んでおられるようでしたら、この舌下免疫治療法を実施している病院へご相談されてはいかがでしょうか。
関連記事
スポンサードリンク