さあー、どうします。
車は道の真ん中に止まってしまって、エンジンがウンともスンともいいません。「ガス欠になる前に給油しておけば良かった」などと後悔しても始まりません。
このままでは後続の車が来てしまい、非常に危険です。さらに狭い道で車一台しか通れない場合は渋滞も考えられます。なんとかある程度、空いた路肩まで車を移動させなければなりません。
でも、動かそうにも自力では車を動かせそうにない。まさにパニックです。
対処方法としては自分が加入しているJAF、損害保険会社に電話して来てもらうことですが、到着するまで時間が掛かります。
こんな場合は待ってる間に、もし後続車が来たら車を動かすのを手伝ったもらいましょう。たいていの場合は後続車も早く通過したいと思ってますので手伝ってくれます。
しかし、その道があまり車の通りがあまりなかったり、またあなたが女性だったりしたら怖いですよね。
それは女性でも車を簡単に自力で動かすことが出来る方法です。
なに?車を自力で動かす簡単な方法?何言ってるんだ!一人じゃ動かせないって言っているだろう!思ってませんか?
それがあるんです。しかも簡単に。
その方法とは車全体を動かすのではなくてタイヤだけ(タイヤの上部に手を置いて)を回す作業をするのです。
(現在のほとんどの自動車ではエンジンを切っている場合、ギアをニュートラルにするにはブレーキを踏んだ上でイグニッションキーを回してからでないとギアは動かせませんのでご注意下さい。)
もちろんタイヤを動かすのですから車全体も動かすことが出来ます。
つまり、4つのタイヤの一つを動かしたい方向に回してみるということです。
いわゆるテコの原理というものです。この方法だと車をボンネットなどを押して動かすよりも半分の力で出来るようになるのです。
これで路肩まで移動することが出来るので、そこで助けを待つことにしましょう。簡単でしょ?ぜひ、やってみて下さい。
ただここで注意点があります。安全に移動させることでの注意ですが、4つのタイヤの1つと書きましたが、出来れば運転席側に一番近いタイヤ(日本車であれば右側後ろのタイヤ)がいいと思います。それと運転席のドアを開けておくようにして下さい。
なぜならば、もし停止した道路に勾配がついている場合(勾配がついてないように見える場合もあります)、車を動かした時に逆に車の勢いがついて止まらなくなったり、加速したりした場合にすぐにブレーキを踏んで止めることが出来るようにする為です。
さらに出来ればそういう事態になるのを想定して、自分のすぐ近くに車を止める為の枕木になるようなものも用意しておくといいと思います。
どうです。意外な方法でしたでしょ。これでパニックを回避出来そうですね。
つまりこの方法は大きい石などを動かすために、その石の下に丸太を敷いたりして動かす方法と原理は一緒なんですね。
あ、そうか!と思われた人もいるかもしれません。試しに安全な場所でこの方法をやって、その事態になった時のシミュレーションをやってみたらどうでしょうか?
しかし、いずれにしてもこういう事態に至る前のガス欠の回避が先決問題だと思います。
通常は車はガソリンで動いていることはわかっているのですが、それがガス欠の事態になった時がどんなに悲惨なものなのかは、想像してないんですよね。
私もガス欠前の給油ランプが点いても、まあ、ある程度は行けるだろうくらいに考えて乗っているのが実情です。
いざ、ガス欠になったらどうでしょう?
その事態のリスクは計り知れません。その影響は自分ばかりではなく、周りにも及んでくる場合もあります。人の手を借りたり、渋滞やまた最悪の場合は事故も想定されます。
さらに、時間を無駄にしたことによって仕事や家族への影響もあるかもしれません。
いずれにしろ良いことはありません。ひとつの油断がさまざまなことを連鎖的に引き起こしていきます。
くれぐれもガス欠にならないように早め早めの給油を行なっていきましょう。
最後までご購読ありがとうございました。